より善きババアへの道

ひねくれオタク女が唯一の強みである「若さ」を失った後にもこの世に居場所を見出すため孤軍奮闘する日々。

虹(のライブ)を待つ人

 

 

 

 

 

 

 

縁あって、BUMP  OF  CHICKENの全国ツアー千秋楽@東京ドームに行ってきました。

シーズンまっさかりにドーム借りれるってすごいな!と思ってたら、MC中何度も、ドームがなかなか借りられなかったこと、設営とバラしをスタッフは一日でしなければならないことなんかの苦労と感謝を語ってて、やっぱ東京ドームでのコンサートって色々難しいんだなあと思いました。小並感。
 
以下ネタバレ&にわかファンの戯言注意
 
ライブの感想といえば、うん、「よかったよー」って感じ。
 
バンプといえばフラッシュ全盛期の時代に中高生を中心に人気爆発したバンド。
御多分に洩れず私も中高生時代狂ったように聞いてた。
入りはラジオで聞いたsailing day。中学生の時、自室でラジオ流した聞こえてきた。劇場版ワンピースの曲。
高校生の時にはorbital periodってアルバムが発売されて、クラスの友達と聴きまくってた。
<バンプには、普通のバンドでやりがちな恋愛曲があんまりない。多分ほとんどない。
曲のテーマは人付き合いだったり、夢だったり、アイデンティティだったり、そういう思春期の少年少女が躓きがちなものが圧倒的に多い。弱ってる時に聞くと、泣けるんだこれが。
私の十代なんて暗い話しかないし、私自身そりゃもう鬱々と生きていたから、バンプの曲がクリーンヒットしまくりで本当にやばかった。聞きながら何度泣いたことか。未だに泣く。
そんな青春時代をともにしてきたバンプなので、急遽ライブに行けることになった時には本当に嬉しかった。ここのところ忙しかったんだけど、その日を支えになんとか乗り切れた。
当日もそわそわして仕事が手につかなかったし、定時ダッシュまでした。
正直、ハードルあげすぎた感がある。
 
というか、ツアーファイナルなのに始めてのライブ参加っていうのも、まず良くなかったんだと思う。
全体的に、今までのツアー全行程を踏まえて、ファイナルは初めての東京ドームで〆る!って感じの構成だったし。ツアー中にやらなかった曲をやるよーとか、そういう。完全にはじめましての私には、ちょっとハードル高かった。
それでも、CDでずっと聞いてた藤君の声はそのままで音は生だし、なんならオープニング映像で聞こえてきたギター音で号泣した。だってギターの音が超バンプなんだもん。超ジャキジャキいってるんだもん。私の青春時代を、辛かったことを、バンプの曲聴いて乗り切ってきたことを思い出して超泣いた。一緒に行った友達引いてた。ごめん。
昔の曲も何曲かやってくれて、メーデーなんかドンピシャだったからすごく嬉しかった。
ただ新譜まで聞いてたものの、あんまり好きだと思える曲がなかったから、ほとんど初めて聞いたような曲も多かった。
新譜で唯一好きなRAYは突如現れた初音ミクさんのおかげで全然頭に入ってきませんでした。でもボーカルで作詞作曲の藤くんはすごく満足そうな顔してたから、そういうもんなんだろう。いや、それにしてもさあ、コラボしたからってさあ、突然あの電子音聞こえてきたら置いてけぼりになるよ。面白い演出だと思うけど。
 
そう、演出はすごくよかった。
 
曲に合わせて参加者一人一人のLEDバンドが光って、上の方の席からみてたら本当に星空みたいで素敵だった。すげえわさわさ揺れるから、若干酔ったレベル。東京ドームがプラネタリウムになってた。
モニターも何台も用意されてたのも印象的。演奏中のメンバーだけじゃなくて客席を何度も何度も映してて、会場全体をうまくまとめて盛り上げてたと思う。「ここでライブに参加してる!」っていうのをすごく強く感じられた。
バンプ曲には大体の場合「僕」と「君」登場する。
今回のライブでは、『「僕」はもちろんバンプ自身だとして、「君」っていうのは!!!今聞いてくれてる君たちなんだよ!!!』っていうのをメッセージで今彼らは発してるんだなあというのを強く感じた。その訴えに応えるように画面に移されるリスナー(バンプファンのこと)はキラキラしてて、熱に浮かされてて、すごく楽しそうだった。漠然と、私の入り込めない世界に見えた。
「僕」と「君」の関係が完全に成立した東京ドームで一人、私は自分勝手な孤独を感じた。
 
あとびっくりしたのはメンバーからも、ファンからも、すんごくアットホームな雰囲気が出てること。
いつもみにいくバンドとの違いに愕然としたわ。
いつもみにいく、バンドは、すごく有名なバンドなんだけど、なんというか、L'Arc-en-Cielなので、毛色がちがいすぎるけどさ。
 
L'Arc-en-Cielのみなさんは、こう、「今日は来てくれてありがとう!!!今日は!本当に!ありがとう!!!」みたいな感じほとんど出さない。
「どや?かっこええやろ?ん?せやろ?わっかてるならええねんで?今日も貢げよ?」な感じ。すごい不遜。ファンのことを勝手に残高が増えるATMか何かだと思ってそう。だがそれがいい。むしろそれがいい。
そんなよく調教されたラルオタ(ラルクファンの意。公式でかっこ悪いから名乗るなと言われている)なので、「ココで聞いてってくれよな!」と言いながら自分の胸を指し示すようなMCをされると、全くもってついていけない。感動するところなんだけど無理だった。慣れてないから受け付けない。もっとぞんざいに扱われたい。MCも感謝の気持ちじゃなくてしょうもないことを話して欲しい。どうしようもない下ネタを披露して欲しい。お辞儀されるよりバナナ投げて欲しい。(バンドリーダーのteysuyaがバナナ投げるパフォーマンスが恒例)
あんまり大事にされると困る。
そこまで感謝されるほどなんかしてないよ、私、ってなる。
完全に私側の問題なんだけど、かやの内側に入れなかったのが、期待したほど楽しめなかった原因。
私の青春って、もう終わってしまったんだなあ、本当に。
こんなところで自分がババアになってることを強く感じるなんて思わなかったよ。妙に現実を直視してしまったわ。
 
ああ、ラルクのライブ、次は何年後なんだろう……。