より善きババアへの道

ひねくれオタク女が唯一の強みである「若さ」を失った後にもこの世に居場所を見出すため孤軍奮闘する日々。

コンサバイバル

唐突だけれどこの歳になって、どんな洋服を着たらいいのかわからなくなってきた。
仕事着もそうだし、オフできる服も。
仕事は外回りが主なので入社して一年ほどはスーツで過ごしていたんだけれど、スーツって動きにくいし手間もかかるんで、ある時からやめた。
それからは、地味な格好にジャケットみたいな組み合わせで過ごしてきたけど、夏だとそうだと行かないし、何より芸が無い。
オフはオフで生足出すとみっともないし焼けるしな〜とかなんとかぶつくさいいながら、楽天で買ったマキシ丈のワンピースをヘビロテ。妊婦に間違えられて席を譲られる日も近い。
そんなかんじで、来たる秋冬に向けて絶賛もんもんとしている私です、御機嫌よう。

ファッションって難しい。
毎月ファッション誌を買って読んでるけど、一向におしゃれになれる気配がない。っていうか、おしゃれって何さ。なんなのさ!
自分には何色が似合うかもわからなくて、以前パーソナルカラー診断に行ったことがある。
診断はスプリングで、明るくて黄色みの強い発色のいい色が似合いますよ!と教わり衝撃を受けた。
今まで、「好きだけど似合わないだろうなー」と思ってた色が似合うと言われた時のあの喜び。髪も明るくした方がいいとのアドバイスに踊る胸。それと同時にいかに自分が可愛い色の服とか若々しい茶髪とか、似合わないと信じ込んでたかを知った。
先日待ち合わせて買い物に行った妹に、髪も伸びて茶髪になって、可愛い色の服着てるから誰だかわかんなかった、といわれた。私になりに好きな格好して行った日だったので、その日は一日浮かれてなんか色々買い与えてしまった。私ちょろいな。
似合う色やら柄がわかって、どういうイメージに持っていきやすいのかをしれたのでとても有意義だった。なにより、我慢してた自分の好きな色の服を着てもいいんだ!と自信さえついた。自分のセンスに自信ない人にオススメ。

でもそれとこれとおしゃれは別。
似合う色がわかっても、おしゃれにはなれない。
おしゃれって組み合わせ方なんだよー。
工夫なんだよー。
全然わかんないんだよー。

どんな色のスカーフを買えばいいかわかっても、巻き方がわからない。
髪を伸ばして染めてみたけど、アレンジの仕方がわからない。
わからないことが多すぎる。この世は謎に満ちている。
コンサバでいいじゃんとかいうけどさー。
コンサバってのがまずどんな感じかわからないんだよー。
ちくしょー。

そんな風にうだうだやってたら、もう秋は目前。
パーソナルカラーが春の私にとって天敵の、くすんだ色が似合う季節がやってくる。
私は秋冬に着る服の最適解を見つけることができるのか。
それとも似合わないけど無難な服に逃げてコンプレックスに苛まれながらさげぽよな気分で街を歩くのか。
戦いはもう、始まっているのである。