より善きババアへの道

ひねくれオタク女が唯一の強みである「若さ」を失った後にもこの世に居場所を見出すため孤軍奮闘する日々。

夏と花火と私の有給

気がつけば梅雨も明け、七月も終わりかけ。
小中高校生は終わりがあるのになぜか永遠と思い込んでしまう夏休みを謳歌し、
大学生は前期テストという地獄をなんとか眼前のニンジンである夏休みを糧に乗り越え、
社会人、それもサラリーマンたちは来月のお盆休暇に思いをはせているこの頃でしょう。
私の会社、お盆休みないんだけどね!!
ついでに言えば夏休みは有給で作るもので与えられるものではないのだよ!!!
大企業だと一週間ほど夏休みとして休暇を取れと命令が出るそうなんだけど、我が社はもう全然、そんなことなく。流通が止まる時期もなぜか営業してる。その時期はめっちゃ暇。今年で入社3年目だけれど、頭おかしいな、と毎年思っている。

話を聞いていると、大企業ってすごい。
人と違う就職活動をして、人と違う時期に就職が決まった人間なので、働く場所の選択肢に大企業はなかった私だけど、数少ない知り合いのうち何人かはいわゆる大企業に勤めている。
その人は飲みに誘うと、いつもなら「仕事が長引いて〜」と解散直前に現れるのに、夏の暑い時期だけは時間ぴったりに現れて「夏季休暇なの〜」とおっしゃる。
(そもそも11時近くまで残業しなきゃいけないほどの仕事があるって、大企業すげえ。)
前述したとおり、私の会社にはお盆休みも夏季休暇も定められていないのでちょっと羨ましくなる。
だからと言って、その人みたいに毎日遅くまで残業したりするのは嫌なんだけど。

私の中で、仕事の比重ってそんなに重くないんだろう。
出世欲はあまりない。
そこまで儲かっている会社でもないから何と無く上限も見えるし。
褒められれば嬉しいけど、頑張って頑張って認めて欲しいというのもない。
文句を言われない程度にそこそこ仕事して、期待されない程度にそこそこ仕事しない。
やる気ないならやめちまえ!という言葉が飛んできそうだけど、仕事してないと生活できないし何より奨学金が返せないので働くしかない。
仕事してて、楽しいとも思えないし。
とはいえまだ入社してそんなに期間が経っていないし、そんなもんだろうというのが一般的なご意見らしいので、まあこんなもんなのかな、とも思っている。

社会に出る前は、親筆頭に私に対して過剰に期待してるっぽい人が割といた。
社会のシステムを変えるようにとか、日本経済を激動させるようにとか。
特に親戚は小さい頃から私のことを、果ては博士か大臣か!ってな感じでみてたもんで、やんやいいたがったし、ぼんやりし続ける私にはずっとイライラしていたみたい。
当の私と言えば、本当にグラグラ不安定だった時期は血迷ってそういう周囲の声に乗っかってみたりした。今思えばあれは必要な迷走だったし、そのときつかったお金も高い人生勉強の授業料だと思えばそんなに惜しくない。
そんな風な迷走を経て最終的に、
贅沢三昧じゃなくても明日のご飯に怯えない程度の安定した暮らしができて、
ぼんやりと本を読んだりゲームをしたりする時間が取れて、
私の人生についてとやかく口を出してくる親から離れられる生活。
というのを望んだので、今の状況にすっぽり落ち着いた。
今だに、もったいないおかもっとやれるとか言ってくれる友達はいるけれど、とりあえずそういう自分やら他人からの期待は脇に置いといて、ホッとできる人生を楽しみたいのが今の気分。

そんなこといいつつ、人生に一度しかない社会人3年目という時期を、どう考えどう動くのがベターなのかもんもんと悩んでしまうこともある。
のんべんだらりと生きていきたい、そういう望みは今の社会では受け入れられないのかな、とか。

とはいえ考えても妙案も何もないので、ここはサクッと有給申請。
とりたいときに休みの取れる会社で本当によかった。それだけは心底思う。

よし、夏休み取るぞ!!!